DHARG

DHARG

当院では約15年前から、患者様御自身の脂肪を採取し、脂肪幹細胞を分離・培養・増殖していました。
その際に、脂肪幹細胞が生産・分泌する成長因子群(分かり易く表現すると栄養素・エキス)を、脂肪幹細胞培養上清として治療に使用して来ました。
実際に脂肪幹細胞を培養すると、以下の事がはっきり分かりました。
元の脂肪幹細胞の状態によって生産・分泌される成長因子群の量・質に差があり、若年者の脂肪幹細胞の方が中高年者の脂肪幹細胞よりはるかに多量の高品質な成長因子群を生産・分泌します。
若年者の脂肪幹細胞を直接注入して多量の高品質な成長因子群を生産・分泌して貰う方が効果が期待出来そうですが、他人の脂肪幹細胞の注入は拒絶反応・移植片対宿主反応等の重篤な副作用を生じる危険性が高いため日本国では法律で厳しく規制されています。
以上より手軽に効果を出すなら、少しでも若い若年者の脂肪幹細胞上清の利用が望ましいですが、脂肪を採取する小手術が必要になりますので若さは20〜30歳代が限度でした。
そこで、歯髄幹細胞培養上清です。
10歳未満の女児の抜け落ちた乳歯を再利用して、乳歯の歯髄幹細胞を分離・培養・増殖し歯髄幹細胞が生産・分泌する成長因子群を、歯髄幹細胞培養上清として治療に使用します。
当院では、この歯髄幹細胞培養上清を用いた製剤を使用した薄毛治療を「DHARG療法」と名付けています。