シミ取り
ピコウェイについて
532nmレーザーを用いて気になるシミを狙い射ちで消退させるピンポイント照射。
同じピコレーザーでも機器により得手・不得手があり、ディスカバリーピコはシミへのピンポイント照射が不得手でお受け頂いた患者様の満足度は高くありませんでした。
そこでピンポイント照射専用機としてキュテラ社製myQを導入しました。
myQは専用機だけあってシミへの効果は高かったのですが、照射後の色素沈着(皮膚表面にしみではないがしみ状に色が付く現象)が長引く方がおられました。
今回導入したピコウェイは、シミへのピンポイント照射が得手なピコレーザーです。
中でも本機だけが搭載する730nmレーザーは、照射後の色素沈着が全く生じない訳ではないですが、色素沈着を生じた場合も他のレーザー機器による色素沈着程は長引かずに消退します。
「シミ」の種類別一覧表
気が付けば、存在・増殖しているシミ…。
シミにはいくつもの種類があり、大抵の方は数種類のシミが混在しています。
原因も、老化のみならず遺伝であったり紫外線による日焼けであったり様々です。
シミは、適した治療を施術しても体質によっては濃くなり、タチが悪いです。
かと云って放置すると、汚らしいですし…。
当院では、患者様の気になさっているシミに最も適した機器を選び、治療を行います。
老人性色素斑
「シミ」の多くはこの老人性色素斑です。
加齢と共に現れてきて、紫外線を浴びやすい手の甲や腕、顔などに多く見られます。
濃い褐色で境い目がはっきりしています。
そばかす・雀卵斑(じゃくらんはん)
小さな斑点が鼻を中心に顔全体に散らばったように出るそばかす。米粒大までの不規則な形で、色は淡褐色。成長とともに増えたり、紫外線の影響で濃くなることもあります。
肝斑
肝斑は、頬骨のあたりや額、口の周りなどに、左右対称性のモヤっとした淡いい褐色のシミが広い範囲で現れるのが特徴です。閉経とともに消えるので女性ホルモンが関係しているとも言われています。
脂漏性角化症
別名「老人性イボ」高齢者に多く見られる症状で、加齢が原因と言われています。角質細胞の増殖によりイボ状にやや膨らんでいるのが特徴で、手の甲に出るケースも見られます。美白内服薬では効果が弱いため、レーザー治療等がオススメです。
炎症性色素沈着
ニキビ痕や化粧品によるかぶれ、やけど、湿疹、アトピー性皮膚炎など、肌の中で炎症が起こってしまったことが原因です。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
頬、鼻翼、上瞼にできる小斑状、下瞼、額、鼻根にできるびまん性のシミで、青色、灰色から濃褐色までいろんな色をしています。メラノサイトが肌深層に存在しているのが特徴で20~30代から発生します。複数のシミと混在していることが多く、特に同じよう場所に好発する肝斑との判別は特に難しくなります。
特徴
一般的にシミ治療に使われているのは、当院ではMYQに代表されるQスイッチレーザーです。
ピコレーザーの特徴は、そのQスイッチレーザーよりシミの深部に到達する点と、Qスイッチレーザーより照射時間の短い点です。
シミのより深部に到達出来れば、シミの主成分であるメラニン色素をより細かく小さく粉砕出来ます。
より細かく小さく粉砕されたメラニン色素は、マクロファージと云う免疫細胞に貪食され易く最終的にはリンパ管等を通して排出されます。
照射時間が短ければ、正常皮膚の変性を最小限に留めてシミの主成分であるメラニン色素のみを破壊出来ます。
Qスイッチレーザーの照射時間がナノ秒(10億分の1秒)に対して、ピコレーザーの照射時間はピコ秒(1兆分の1秒)です。
以上より、ピコレーザーはQスイッチレーザーに較べて、周囲の正常皮膚の変性を最小限に留めつつシミに対する治療効果が高いです。
レーザーは照射時間が短ければ短いほど皮膚を熱変性させずに、メラニン色素のみを破壊することができ、加えて色素の粒子を極細・極小にすることでこれまでのレーザーでは取り切れなかった色素まで除去可能になりました。
レーザーにより細かく砕かれたメラニン色素は、マクロファージというお掃除役の細胞に貪食されリンパ管を通してなくなります。
ピコレーザーは、従来のレーザーよりかなり粒子が細かくなるので素早く色素が消失していきます。
従来のナノ秒レーザーでは周囲の細胞に熱を与えることで色素を破壊します。
ピコ秒レーザーは色素を微粒子へと破壊することで体の代謝により除去します。
当院のシミへのピンポイント照射について
当院では、シミへのピンポイント照射は米国キャンデラ社製ピコウェイを用います。
痛みが少ないピコレーザー
レーザーを照射すると熱が発生し、その熱が周囲の組織に影響を与えて痛みが発生します。
レーザーを照射する時間が長ければ長いほど熱が発生し痛みが大きくなります。
ピコウェイは最短時間のピコ秒でのレーザー照射のため、従来のレーザーに比べて周囲の組織への熱影響を非常に少なく抑えることができ、麻酔無しでも照射可能となりました。
(照射パワーにより表面麻酔もご用意しております。)
従来のレーザーと比較
- 従来のレーザーよりダウンタイムが短い。
- 色素沈着のリスクが少ない。
ピンポイントシミ取り照射の治療過程
- 施術時間は一つのシミにわずか数秒程度です。
- 痛みはパチパチと弾かれる感じで、麻酔は不要です。
- 直後から少し濃く変化します。
- その後、薄い膜のようなかさぶたが付き、1~2週間程で取れます。
- 治療期間はほとんど1回で終わります。(状態によって2回必要な場合もあります。)
※シミの状態や個人差があります。
シミ取り(ピンポイント) 詳細
治療内容 | ピンポイントシミ取り | |
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治療時間 | 1ヶ所のシミに対して数秒 | |
処方薬 | 軟膏 | |
通院 | 希望であれば経過診察 | |
ダウンタイム (回復期間) |
赤み |
数時間~当日 |
かさぶた形成 |
数時間~1,2週間程度 | |
清潔 | 洗顔 |
当日から可能です。 |
シャワー浴 |
当日から可能です。 | |
入浴 |
翌日から可能です。 | |
メイク |
当日から可能です。 | |
注意事項 |
施術後の日焼けは避け、日中は必ずUVケアをしっかり行ってください。 状態にもよりますが、ヒリヒリ感が続く間は軟膏塗布をしてください。 落ち着いた後も皮膚保湿剤を塗布してください。 患部はデリケートな状態になりますので、極力擦らないように気を付けてください。 かさぶたができ、剥がれた後は赤みがでることがありますが徐々に改善します。 他のレーザー機器に比べて少ないですが、色素沈着を生じる可能性があります。 無理にご自身で剥がさないようにしてください。 |
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アフターケア | 美白内服薬とハイドロキノンクリームの併用が効果的です。 |
症例写真
主なリスク・副作用など
施術説明 |
532nmと730nmを使い分けてスポットでシミに照射していきます。 熱ではなく衝撃波によりメラニンを分解する為、肌へのダメージを最小限に抑える事が出来る治療です。 |
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主なリスク・副作用 | 疼痛、発赤・腫脹、かさぶた形成、火傷(水疱・痂皮)、乾燥・痒み |
料金 (税込) |
1個 ¥11,000 2~5個 ¥22,000 6個~10個 ¥33,000 20個まで レーザーセット ¥44,000 スポットのみ ¥55,000 ※1㎝×1㎝以内のシミの場合の料金です。それ以上の場合は別途お見積もりになります。 |