クラツーα
上田院長よりクラツーαについて
水分は0℃で凍り始めるに対して、脂肪分は4℃で凍り始めます。
この性質を、クライオリポライシス理論と云います。
この性質を応用して、皮膚・血管・神経等脂肪細胞以外の組織にダメージを与えず、脂肪細胞のみを冷凍して壊死・破壊する対皮下脂肪治療があります。
壊死・破壊された皮下脂肪は、マクロファージと呼ばれる免疫細胞に貪食され、最終的に体外に排出されます。
当院では、クールスカルプティング及び前身機のゼルテック、韓流模倣機クラツー及び前身機のクールテック等、今迄にクライオリポライシス理論を応用した様々な対皮下脂肪治療機器を試しました。
結論から云うと、全ての機械で突出した効果は出せません(出ません)でした。
冷静に考えると、当院ではお腹や太ももから採取した脂肪を冷凍保存して解凍後にお顔やお胸に注入する治療を行っていて、冷凍しただけでは脂肪は壊死・破壊されません。
冷凍した脂肪を細かく破砕して、初めて壊死・破壊されますので、この手の治療では冷凍した脂肪を如何に細かく破砕するかが肝です。
メーカー・代理店は、冷凍した脂肪を細かく破砕するためにマッサージをする様に指示しています。
ところが、このマッサージは色々と効果に差が出易いです。
そこで、当院では独自の治療を加えますので、後程詳細を述べます。
以下はクラツーαのメーカー・代理店の説明ですが御面倒なら読み飛ばして頂いて結構ですので、後述する当院独自の治療は是非お読みくださいね。
クライオリポライシス理論による冷却技術
調理したものを冷蔵庫で冷やすと油分だけが白くなって凝固することからわかるように、水分は0℃で凍り始めるのに対し、脂肪は4℃と高い温度で凍る性質があります。
クラツーαはこの性質を生かした冷却痩身機器で、皮膚や血管、筋肉神経など他の組織にダメージを与えることなく、脂肪細胞のみを凍結し機能を破壊します。
破壊された脂肪細胞はアポトーシス(不要な細胞を排除する性質)が促され、さらに体内の異物や細菌を食べるマクロファージと呼ばれる細胞によって処理されます。
その結果、治療部位の脂肪細胞の数は減少しリバウンドすることなくスリムな状態を維持します。
この理論はクライオリポライシス理論と呼ばれ、ハーバード大学医学部で研究後、2008年に米国レーザー学会で発表されています。
実際の効果については、脂肪冷却を受けた50人以上のデータ分析から治療部位の脂肪の厚さが平均3.02cm、治療部位の円周は平均4.45cm減少しているという結果がでています。
クラツーαの特徴
クラツーαの脂肪冷却は、代謝を上げて脂肪を燃焼するのではなく、直接脂肪細胞を破壊するため効率良く痩身効果を得られます。
医療痩身分野は高周波や超音波、衝撃波などいくつかの方式がありますが、近年特に注目されているのは「冷却脂肪融解」です。
効果が高い痩身機器は周辺組織も傷つける可能性があるため、ボディ専用のものが多い傾向にありました。
しかし冷却脂肪溶解は、周囲の組織を傷つけないため細かい箇所まで安全に治療が可能です。
ボディはもちろん、フェイスラインや二重顎など微細な部位までダウンタイム無しでシェイプアップが行えます。
無理のない楽な姿勢で施術が可能
クラツーαの施術は治療部位を冷却するアプリケーターを設置し、40分〜80分程度無理のない楽な姿勢で横になっているだけです。
痛みや冷たさをほとんど生じないので、リラックスして施術を受けて頂くことができます。
もちろんメスや麻酔も不要なため、体にも負担が少なく周囲にも気付かれることがありません。
運動が苦手な方でも、寝ているだけでメリハリのある美しいプロポーション、もしくはスッキリとしたフェイスラインを実現します。
理想的な体型にボディデザインが可能
クラツーαには、360℃逃すことなくクーリングが行える特殊なアプリケーターが設置されているため、より高い効果を実感していただけます。
また人間工学に基づき設計された7種類のヘッドであらゆる部位にフィットするため、微細な箇所までボディデザインが可能です。
フェイスラインも施術可能
従来の医療痩身機器では、ボディ専用のものが多く、フェイスラインの脂肪までアプローチできるものは、ほとんどありません。
クラツーαの脂肪冷却は、他の組織を傷つけるリスクがないため、顔などの微細な部位まで治療が可能です。
新しい小顔治療としても大変人気があり、マリオネットラインや二重顎が気になる方もスッキリとした若々しいフェイスラインが実現します。
2箇所同時に施術が可能
クラツーαには2つのハンドピースが設置されているため、1度の施術で2部位の治療が可能です。
治療回数が少なく済むため、スケジュール調整が難しい方にもおすすめの施術です。
クラツーαのメリット
脂肪細胞の数が減るからリバウンドしにくい
自主的なダイエットで脂肪層が薄くなり痩せた体になっても、脂肪細胞が小さくなるだけで脂肪細胞の数は変わりません。
そのため、食事制限やトレーニングを止めると脂肪細胞の大きさが元に戻りリバウンドする可能性があります。
そこでクラツーαにより脂肪細胞の数を減らすと、このようなリバウンドのリスクが軽減されます。
平均体型の成人でおよそ250から300億個の脂肪細胞が存在するといわれ、1つの脂肪細胞の大きさは直径約70〜90μm(マイクロメートル=0.001 ㎜)です。
対して肥満体型の人は、400億個以上の脂肪細胞が体内に存在するといわれています。
この脂肪細胞は、いくら肥満化しても1つあたり約130μmまでしか大きくなることができません。
肥満を解消したい場合は脂肪細胞の大きさではなく、数を減らすことが重要となります。
クラツーαの冷却痩身はこの理論に基づいて開発されているため、リバウンドしにくい体が実現します。
過去リバウンドしてしまった方も、ストレスフリーで健康的なシェイプアップが可能です。
痛みやダウンタイムなし
クラツーαはメスや注射を使用することなく治療が行えるため、ダウンタイムが発生しません。
施術中の痛みや冷たさはほとんどなく、麻酔クリームなどの施術前の処置も不要となります。
治療後は皮膚に冷やした後の赤みが生じますが、30分程度で解消されます。
脂肪吸引などの手術は避けたい方、体への負担をかけたくない方、周囲に気づかれたくない方も安心して施術を受けて頂けます。
3ヶ月で最大20%の脂肪細胞が減少
CLASSYS社のクラツーαの治験データによると、治療部位の脂肪層は3ヵ月かけて最大20%の脂肪細胞が減少することがわかっています。
1度減少した脂肪細胞の数は再び増えることはないため、長期に渡って効果を実感して頂けます。
冷却効率が最大18.1%向上
従来の脂肪冷却マシンで採用されていた180℃の両面冷却方式とは違い、クラツーαは360℃のサラウンド冷却技術を採用しているため、より効果的に脂肪細胞を破壊することが可能です。
また、アジア人の体型に合わせて設計された特殊なアプリケーターが搭載されているため、狙った箇所をしっかりと治療できます。
実際に従来の脂肪冷却マシンより冷却効率が、最大18.1%向上されていることが証明されています。
クラツーα適応部位
クラツーαの安全性
クラツーαは美容大国韓国CLASSYS社製の医療痩身機器で、アジア人の体型に適した治療をもとに開発されています。
その効果と安全性から、 ※1 韓国KFDAから承認され、2019年7月に波安全基準を満たす証明である ※2 CEマークを取得しています。
※1 韓国KFDA : 韓国における安全な食品及び医薬品の証明。
※2 CEマーク : すべてのEU (欧州連合) 加盟国の安全基準条件を満たすことを証明する基準適合マーク。
治療をお受けできない方
下記に当てはまる方、もしくは当てはまる部位には治療を控えていただいております。
その他にも不安や疑問がある方はお気軽にご相談下さい。
- 妊娠中または授乳中の方
- 糖尿病の方
- ヘルニア、腰痛持ちの方
- 寒冷蕁麻疹が出る方
- レイノー病の方
- 発作性寒冷血色素尿症
- 末梢循環が正常に機能しない方
- 皮下脂肪層の厚みが1ミリ未満の部位
- 皮膚炎や、瘢痕組織が存在する部位
クールスカルプティングとクラツーαの違い
両機とも、クライオリポライシス理論に基づく対皮下脂肪治療機です。
ゼルテック→クールスカルプティングがアメリカで開発され、韓流模倣機としてクールテック→クラツー(α)が登場しました。
クールスカルプティングとクラツーαを比較した場合、模倣した後発機のクラツーαの法が一度に2部位の治療が可能な点等治療効率が高く冷却効果も高いとのことでした。
結論から云うと、どちらの機械でも突出した効果は出せません(出ません)でした。
ただ、一度に2部位の治療が可能な点が評価出来るため、当院ではクラツーαをメインで使っています。
その後、一度に2部位の治療が可能なクールスカルプティングダブルが登場しました。
韓流模倣機を避ける当院としては、クールスカルプティングダブルを導入したいところですが…。
クールスカルプティングダブルのメーカー・代理店は、ボトックス・ヒアルロン酸でお馴染みのアラガン社です。
ボトックス・ヒアルロン酸の項目をご参考くださればアラガン社と当院の関係がお分かりになると存じますが、その当院がクールスカルプティングダブルを未だに導入していません。
理由は、お察しください。
当院での治療の特徴
先ず、クラツーαで皮下脂肪を冷却して所謂カチコチな硬い冷凍状態にします。
その後、セルアクターで体外衝撃波を照射して硬い冷凍状態の皮下脂肪を粉砕します。
やがて、粉砕された皮下脂肪は免疫細胞が貪食して体外へ排出します。
クラツーαの製造元や代理店は「皮下脂肪を冷凍状態にするだけでアポトーシス(壊死)を誘発して皮下脂肪を減らせられる云々。」て謳っていますが、先に述べた様に皮下脂肪を冷凍状態にしただけでは皮下脂肪は減りません。
当院での治療の原理を分かり易い例を挙げて説明致しますと、水に幾ら外圧を掛けても粉砕することは不可能ですが、氷だと外圧を掛けると粉々に粉砕可能ですよね。
同様に、通常状態の体温での皮下脂肪ならセルアクターで体外衝撃波を照射しても皮下脂肪の粉砕に限度がありますが、硬い冷凍状態の皮下脂肪なら効率良く粉砕可能です。
クラツーαの製造元や代理店は、冷凍状態の皮下脂肪を徒手的にマッサージする様には促していますがあまり重視していません。
しかし、硬い冷凍状態の皮下脂肪を粉砕するためのマッサージこそが、この治療の最重要ポイントです。
ところが、徒手的なマッサージですとどうしても皮下脂肪の深層には効果が及びにくいです。
また、施術者のマッサージ技術によって効果に差が出ます。
そこで、当院ではクラツーαの治療直後にセルアクターで体外衝撃波を照射し、皮下脂肪の浅層・深層のムラ無くかつ施術者による差を抜きに硬い冷凍状態の皮下脂肪を粉砕し治療効果を高めます。
クラツーα 詳細
治療内容 | クラツーα |
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治療時間 | 40分~80分 ※治療範囲により異なります。 |
通院 | 1ヶ月~3ヶ月に1回を数回 ※治療部位・ご状態により異なります。 |
ダウンタイム |
痛み:数日~1週間程度 赤み:数日~1週間程度 内出血:数日~1週間程度 知覚鈍麻:数日~1週間程度 違和感:数日~1週間程度 |
清潔 | 入浴:当日より可能 |
禁忌事項 | クリオグロブリン血症、発作性寒冷血色素尿症、妊娠中または授乳中、寒冷蕁麻疹、末梢循環が正常に機能しない、レイノー病、重度の皮膚疾患、開放創・感染創、シリコンや金属プレートが埋め込まれてる部位 |
クラツーα 症例写真
【腹部】
【背中】
【太もも】
【顎下】
主なリスク・副作用など
施術説明 | 脂肪の気になる部分に専用カップを装着し、脂肪を吸い込んで冷却することで脂肪細胞をシャーベット化します。 凍った脂肪細胞はアポトーシスが促され徐々に体外に排出する治療です。 |
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主なリスク・副作用 | 赤み、内出血、腫れ、鈍痛 |
料金 (税込) | 1部位 55,000円 2部位 88,000円 |
クラツーα 治療料金
【追加料金不要】
当院ではクラツーα・クールスカルプティングの治療後、追加料金なしでセルアクターの施術をお付けしております。
診療項目 | 部位 | 料金(税込) |
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クラツーα | 1部位 | ¥55,000 |
2部位 | ¥88,000 | |
4部位 | ¥165,000 | |
6部位 | ¥242,000 | |
8部位 | ¥319,000 |
クラツーαについてよくある質問
Q. 治療後、どのくらいで効果が現れますか?
A. クラツーαには治療後の即効性はありません。
治療後約1ヵ月〜3ヶ月かけて、冷却後破壊された脂肪細胞が自然代謝によって体外に排出されます。
Q. どのくらいの間隔で治療を受けることができますか?
A. 同じ治療部位の場合、3ヶ月程度の間隔を目安にして治療をおすすめしています。
Q. 痛みや腫れが心配です。本当に無痛ですか?
A. 照射中は、引っ張られるような違和感が出る方もいらっしゃいますがほとんど痛みはありません。
治療直後に赤みや内出血が生じる可能性はありますが時間とともに解消します。
また、施術後数日間ヒリヒリ感や知覚麻痺が生じることがありますが、これらも時間とともに解消します。
Q. 治療適応部位を教えてください。
A. 顔、二の腕、ブラライン周り、背中、脇腹、腹部、腰回り、太もも、膝上、ふくらはぎが治療適応箇所となり、1度の施術で2部位治療が行えます。