多汗症治療の内容 神成美容外科 【神戸市中央区三宮】
当院のHP等で表記されるミラドライとは、特に注釈がない限り『ミラドライⅡ』を指します。
はじめに当院の多汗症治療についてご説明させていただきます。
当院では患者様の症状に応じて、以下のような治療を行っています。
治療内容 | 効果 | ダウンタイム | |
---|---|---|---|
ミラドライⅡ | マイクロ波(電磁波)を照射して汗腺組織を破壊する | 半永久 | ほぼない |
ボトックス注射 | ボトックスを患部に注射して発汗を抑える | 約4カ月~6カ月 | ほぼない |
反転剪除法 | 皮膚を切開して汗腺を除去する | 半永久 | ある |
イナバ式皮下組織削除法 | 皮膚を切開して汗腺組織を除去する | 半永久 | ある |
ビューホット | 高周波(特殊なRF)を照射して汗腺組織を破壊する | 半永久 | ほぼない |
※効果やダウンタイムには個人差があります。
※ビューホットによる治療は、現在当院では手の平と足の裏のみ行っています。
当院で行っている『ミラドライⅡ』による治療は、体に傷跡を残すことなく多汗症やわきがの根本的な治療が可能です。
手術のように皮膚を切開する必要がないため、ダウンタイムもほぼなく、体への負担は最小限で尚且つ効果が永続的に持続するなど非常にメリットの多い治療法です。
脇の多汗症で重度の症状にお悩みの方には『ミラドライⅡ』がおすすめです。
多汗症や大量の汗に悩んでいる方に向けて多汗症の種類や原因、予防法や治療について詳しくまとめておりますので気になる方は是非チェックしてみて下さい。
多汗症とは
多汗症とは、通常よりも汗が過剰に分泌される状態の事を指します。
汗をかくことは体温調節において重要ですが、多汗症の場合はその範囲を超え、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
手のひらや足の裏、ワキの下、顔など特定の部位で発生することが多いですが、全身に症状が出る場合もあります。
多汗症の種類
多汗症の種類は、大きく分けて「原発性多汗症」と「続発性多汗症」の2種類に分類されます。
原発性多汗症と続発性多汗症
原発性多汗症は、遺伝的な要因が主な原因とされており、手のひらや足の裏、ワキの下などの特定の部位に症状が集中します。
特定の病気や薬の副作用とは関係なく発症するため、明確な原因が特定しづらいのが特徴です。
一方、続発性多汗症は、他の病気や薬の副作用などが原因となって発症します。
糖尿病や甲状腺機能亢進症などの基礎疾患が原因となる場合も多く、治療には原因となる病気の管理と治療が重要になってきます。
また、更年期障害や一部の抗うつ薬なども続発性多汗症の原因となる場合があります。
局所性多汗症と全身性多汗症
局所多汗症は、特定の部位に集中して過剰な発汗が見られる状態で、手のひらや足の裏、ワキの下、顔などが主な発症部位です。
局所多汗症は、特にストレスや緊張が発汗を誘発するケースが多く、周囲の目が気になる場面や手汗によって作業が困難になるなど、日常生活や人間関係に大きな影響を与える事もあります。
一方、全身多汗症は、全身にわたって発汗が見られる状態です。
主に続発性多汗症に関連して、基礎疾患や薬剤の影響などが原因である場合が多くあります。
全身多汗症は、日常生活での不快感や疲労感、ひどい場合は脱水症状を引き起こす可能性もあるため、医師の診断と適切な治療が必要になります。
多汗症の症状
多汗症の症状は、汗をかく量が通常の範囲を超えている事が特徴です。
部位ごとに症状の現れ方にも違いがあり、日常生活においてさまざまな支障をきたします。
掌蹠多汗症(手掌・足底)
掌蹠多汗症は、手のひらと足の裏に過剰な汗をかく状態の事を指します。
手のひらに汗をかく事で、書籍や電子機器を扱う時に支障をきたすなど、社会的な場面で不便を感じる事も少なくありません。
足底多汗症は、足底に過剰な汗をかく状態の事を指します。
靴の中が蒸れて不快感を引き起こし、場合によっては皮膚トラブルを誘発することもあります。
腋窩多汗症
腋窩多汗症は、ワキの下に過剰な汗をかく状態の事を指します。
夏場や緊張した場面で発汗が激しくなって衣服が濡れてしまう事も多く、ニオイの問題も発生して社会的な不快感を伴うことも少なくありません。
また、腋窩多汗症は長時間放置すると細菌が繁殖しやすく、においが強くなるリスクもあります。
頭部・顔面多汗症
頭部・顔面多汗症は、顔や頭部に過剰な汗をかく状態の事を指します。
緊張やストレス、暑さなどが誘因となり、汗が顔全体に広がることが多いです。
顔面多汗症の場合、メイクが崩れる、メガネが曇るなどの日常生活における不便さを引き起こします。
また、頭部多汗症の場合は、髪の毛が湿った状態になり、不快感だけでなく見た目の問題も発生します。
多汗症のセルフチェック方法
多汗症の症状は人によって異なるため、自分の症状がどの程度であるかを知っておくことも大切です。
まずは、多汗症がどうかを判断するための簡単なセルフチェックをしてみましょう。
症状のレベル
下記の項目に当てはまる数が多いほど多汗症の可能性が高くなります。
✔ したたり落ちるほどの大量の汗が頻繁に出る
✔ プリント用紙を持つと濡らしてしまう
✔ 常に手足が湿っている
✔ 緊張やストレスで汗が急激に増える
✔ 汗じみが目立つ
✔ 冬でも汗をかきやすい
✔ 1日に何度も着替えが必要
✔ 制汗剤が手放せない
✔ 睡眠中はあまり汗をかかない
✔ 汗をかくことで日常生活に支障をきたしている
✔ 原因不明の大量の発汗が6ヶ月以上続いている
症状が軽度であれば生活に大きな支障はないかもしれませんが、中等度以上になると、日常生活や人間関係に影響が出ることもあります。
多汗症の重症度の目安
多汗症の重症度の判断は、セルフチェックでもある程度の目安をつけることができます。
汗をかく量が日常生活にどれほど影響しているか、またその頻度や状況を評価することで重症度を判断します。
多汗症の重症度は、次の4つに分類できます。
- 気づかない、生活に支障をきたさない
- 我慢できる、たまに生活に支障をきたす
- 何とか耐えられる、生活に支障をきたすことが多い
- 耐えがたい、常に生活に支障をきたしている
『3』以上の症状が現れている場合は重症だと考えられます。
重症度が高いと判断される場合は、適切な治療を受けることをおすすめします。
多汗症の対策と予防法
多汗症は、「交感神経が興奮しやすい」、「汗の分泌が増える遺伝子を持っている」など、さまざまな要因でリスクが高まります。
しかし、多汗症の根本の原因は判明していないため、明確な対策方法も確立されていません。
少しでも多汗症のリスクを抑えるために、次のような対策方法を実践しましょう。
食生活の改善(刺激物を控える)
発汗を促すような刺激物、カフェインや辛い食べ物、アルコールなどは控えるようにしましょう。
刺激物は交感神経を活発にして汗の分泌を促す恐れがあるため、多汗症の症状を悪化させる場合があります。
生活習慣の改善
生活習慣と多汗症との関係は明らかにはなっていませんが、汗を分泌する機能を整えるために、規則正しい生活を意識することが大切です。
睡眠不足、過度な飲酒、喫煙などは身体に大きな負担をかけます。
十分な睡眠を確保し、適度な運動を行うことで自律神経のバランスを整え、発汗をコントロールする力を高めます。
ストレス解消の方法
ストレスを受けると交感神経が活発になり、汗の分泌が増える可能性があります。
できるだけストレスを受けないようにするとともに、リラックスできる時間を作りストレスをこまめに解消しましょう。
ヨガや瞑想、軽い運動など心と体をリラックスさせる活動が効果的です。
多汗症の治療法
多汗症治療には多くの種類があり、症状の重さや個人の体質により選ぶ治療法も変わってくるため、自分に合った適切な治療法を選択する事が大切です。
ここでは、多汗症治療の選び方や治療法についてご紹介します。
治療の選び方とコツ
まずは、多汗症治療の選び方とコツをお伝えします。
多汗症の治療法を選ぶ際には、まず症状の程度をしっかりと把握することが大切です。
軽度の多汗症であれば、塗り薬や生活習慣の改善で症状が軽減する場合もありますが、重度の場合は医療機関での治療が必要です。
治療法を選ぶ際のポイントを以下にまとめました。
- 自分の多汗症が局所性か全身性か
- 日常生活にどの程度支障が出ているか
- 既往症やアレルギーがあるか
上記のポイントを踏まえ、医師と相談して自分に合った治療法を選択しましょう。
塩化アルミニウム外用剤
多汗症治療で一般的に使用される外用剤の一つが、この塩化アルミニウム外用剤です。
塩化アルミニウム外用剤は、汗腺を塞いで汗の分泌を抑える効果があります。
軽度から中等度の局所性多汗症に特に有効で、手のひらや足の裏、ワキの下などに使用されます。
長期間使用することで皮膚がかぶれることがあるため、使用方法や頻度には注意が必要です。
エクロックゲル、ラピフォートワイプ
エクロックゲルとラピフォートワイプは、アセチルコリンという神経伝達物質の作用を抑えることで、汗の分泌をコントロールする新しいタイプの多汗症治療薬で、主に局所性多汗症の治療に使われます。
エクロックゲルは塗るタイプのもので、ラピフォートワイプは使い捨てのシートタイプです。
持ち運びが簡単で外出先でも使用できる、また、皮膚の刺激が少なく比較的副作用も軽いといった特徴があります。
ボツリヌス毒素製剤の局所注射(ボトックス注射)
ボツリヌス菌を患部に注射し、神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を抑えて汗腺の働きを抑えます。
エクリン汗腺の発汗が抑制されることで、汗の分泌を大幅に減少させる事ができますが、効果は一定期間しか持続しないため継続的な治療が必要です。
内服療法
多汗症の内服薬治療で一般的に用いられるのが、神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を抑える働きをする「抗コリン薬」です。
その他にも、「臭化プロパンテリン」「オキシブチニン」「コハク酸ソリフェナシン」などの内服薬もあります。
ただ、内服薬の効果にはムラがあったり、副作用が出る場合もあります。
汗腺除去手術
皮膚を切開して汗腺を除去する治療法です。
多汗症やわきがの原因となる汗腺を除去するため、症状が重度の人にも効果の高い治療法です。
ただ、皮膚を切開する手術になるため、「傷が残る」、「ダウンタイムが長い」などのデメリットもあります。
高周波・マイクロ波治療
高周波やマイクロ波を皮膚の上から照射し、汗腺を熱破壊する治療法です。
高周波・マイクロ波による治療では、多汗症の原因となるエクリン汗腺、わきがの原因となるアポクリン汗腺の両方の汗腺を破壊する事が可能です。
一度破壊された汗腺は基本的に再生することはないため、汗腺除去手術と同様に、症状が重度の人にも高い効果が期待できます。
治療費用と施術概要
多汗症の治療費用は、選ぶ治療法によって大きく異なります。
市販の外用薬なら比較的安価で購入できますが、ボトックス注射や内服療法、高周波・マイクロ波治療、汗腺除去手術などは医療機関での治療が必要なため、費用が高くなることがあります。
治療の流れ
多汗症の治療は、まず医師の診察から始まります。
症状や発汗の程度を確認した上で最適な治療法を提案します。
その後、治療方針に基づいて具体的な治療が行われます。
治療が進む中で効果の確認や副作用のチェックを行い、必要に応じて治療法の見直しがされます。
注意点やリスク
多汗症の治療法にはさまざまな種類がありますが、それぞれの治療に伴うリスクや注意点を理解しておく事が大切です。
リスクをしっかりと理解した上で自分に合った治療法を選択しましょう。
治療におけるリスクと対処法
多汗症の治療には、外用薬や内服薬、注射治療、さらにはレーザー治療や外科手術などさまざまな方法がありますが、どの治療にもリスクがあります。
例えば、塩化アルミニウムを使用した外用薬は、皮膚のかぶれやかゆみを引き起こす可能性があります。
ボトックス注射では、注射部位に痛みや腫れが生じることがあります。
内服薬に関しては、長期的な服用による副作用を注意深く観察する必要があります。
このようなリスクを回避するためには、経験豊富な医師による施術が重要であり、施術後のフォローアップも欠かせません。
適切な方法を選択し、医師とよく相談することで、安全に治療を進めることが可能です。
神戸三宮周辺で多汗症治療なら神成美容外科へ!
多汗症を放置すると生活に支障をきたし、仕事や私生活で大きなトラブルに繋がる恐れもあるため、医師に早めに相談することが大切です。
生活習慣を整えたりストレスを遠ざけたりしても改善しない場合は、当院で治療を受けてはいかがでしょうか。
当院では、お一人お一人の患者様にあった技術とサービスを提供していく事を最優先にしております。
多汗症でお悩みの方は、お気軽に当院の無料カウンセリングをご利用下さい。