脇ボトックスを打ち続けると？デメリットやリスクを【医師が解説！】

脇ボトックスの効果や特徴、メリットは？

脇に注射を打つことで汗の量を抑える事ができる脇ボトックス。
多汗症やわきがの他の治療法に比べて手軽に治療を行えるため、近年では人気の高い治療法のひとつになっています。

しかし、「注射を打ち続けると効かなくなる」などの噂を耳にする事もあり、脇ボトックスに関して不安や疑問をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、脇ボトックスのデメリットやリスク、打ち続けると本当に効果が無くなるのかなどについて詳しく解説していきます。
治療を受けてから後悔する事のないよう、是非最後までご覧頂き、脇ボトックスに関してしっかり理解した上で治療を検討して頂ければと思います。

まずは、脇ボトックスの治療の仕組み、効果や特徴などから解説していきます。

そもそも脇ボトックスとは？

脇ボトックスとは、脇に「※ボトックス」を注射することで、 「アセチルコリン」という神経伝達物質を抑制し、汗を発する元となる「エクリン汗腺」の働きを抑える治療法です。
多汗症は、この「エクリン汗腺」から必要以上に汗が分泌されてしまっている状態です。

脇ボトックスの作用により、「エクリン汗腺」の発汗が抑制されるため、汗の分泌が大幅に減り、汗による臭いの拡散や菌の繁殖を抑えて臭いの軽減にもつながります。

脇ボトックスの効果

脇ボトックスの効果は、治療後2日～3日であらわれ始め、その後約4カ月～6カ月その効果が持続します。
効果は永続的ではないため、症状があらわれると再び治療が必要になります。

脇ボトックスの施術の流れ

脇ボトックスの施術の流れとしては、カウンセリングを行った後、患部の冷却等を行い、脇にボトックスを注射するというのが一般的です。
治療にかかる時間は5分～10分程度で、短時間で施術は完了します。

脇ボトックスのダウンタイム

脇ボトックスのダウンタイムはほぼありません。
治療後、患部が少し膨らむ事がありますが、通常2～3時間程度で落ち着きます。
日常生活に支障をきたす事なく、シャワーや入浴も当日から可能です。

脇ボトックスの費用

脇ボトックスは、他の多汗症やわきがの治療法に比べて費用が安いのが特徴です。

神成美容外科の脇ボトックス治療料金

当院の脇ボトックスの治療料金は以下の通りです。

脇ボトックスのメリットまとめ

脇ボトックスのメリットをまとめると以下ようになります。

脇ボトックスのデメリットやリスクは？

手軽に治療を受ける事ができる脇ボトックスですが、デメリットやリスクについても、施術前にしっかりと理解しておく必要があります。

脇ボトックスの治療には痛みを伴う

脇ボトックスは、患部に注射を打つ際や、薬剤が体内に注入される際に痛みを伴います。
痛みの感じ方には個人差がありますが、針を刺す箇所も1箇所ではないため、痛みを強く感じてしまう人も少なくありません。
痛みを軽減するため、施術の際に患部を冷やしたり、クリニックによっては色々な麻酔を使用します。
痛みに弱い人は、麻酔の有無についてなど、事前にクリニックに確認し相談しておきましょう。

脇ボトックスには即効性がない

脇ボトックスは、治療（注射）してその日に効果があらわれる訳ではありません。
2日～3日してから徐々に効果があらわれるもので、しっかりと効果を実感するには数週間かかる場合もあります。
即効性はないため、「この日までには確実に汗を抑えたい」などの希望がある場合は、早めに治療を行うようにしましょう。

脇ボトックスの効果は持続しない

脇ボトックスの効果は、永久的に持続するものではありません。
前述のように、効果は4カ月～6カ月ほどしか持たないため、効果が切れると再び症状があらわれます。
症状を抑えるためには、繰り返し治療が必要となります。

脇ボトックスはトータルコストが高くなる

脇ボトックスは、一時的に発汗を抑える治療としては、他の治療法と比べて費用も安く手軽に行える治療法です。
ただ、永続的に脇汗の量や臭いなどの症状を抑えたいのであれば、他の治療法より高くなる場合があります。
切開手術（汗腺を切除する）やミラドライ（汗腺を破壊する）など、多汗症やわきがの根本的治療は、費用も高額になる傾向がありますが、一度の治療で半永久的な効果が期待できます。

一方、脇ボトックスの場合は、効果を持続させるためには継続的な治療が必要となります。
たとえ1回の治療費は安くても、トータルコストでは高くなる可能性があります。

脇ボトックスで副作用が出る可能性もある

基本的に、脇ボトックスの副作用はほぼありませんが、どんな治療でも副作用のリスクはゼロではありません。
脇ボトックスの治療後に、以下のような症状があらわれる場合があります。

ただ、上記のような症状は一時的なもので、数時間～1週間程度で治まる場合がほとんどです。

脇ボトックスは打ち続けると効かなくなる？失敗もあるの？

脇ボトックスは継続的な治療が必要なため、身体への負担や効果について不安に感じる方も多いかと思います。 続いては、脇ボトックスを打ち続ける事によるリスクや失敗の可能性、効果を感じにくい人などについて解説します。

打ち続けると抗体ができて効果が薄れる？

脇ボトックスを打ち続ける事により、ボトックスに対する「抗体」が体の中にでき、効果が薄れる可能性があります。
これは「抗体形成」もしくは耐性と呼ばれているもので、治療を始めた頃より効果の持続期間が短くなるなどの現象です。
必ず抗体ができるという訳ではありませんが、薬剤の注入量が多い、通常より施術回数が多いなどが原因で、抗体形成がされやすくなる場合があります。
抗体形成のリスクを抑えるためには、使用量や頻度、使用する薬剤などには注意が必要です。

信頼できるクリニックで、適切な期間を空けて施術を受けるようにしましょう。

脇ボトックスで失敗する事もある？

脇ボトックスの失敗例として挙げられるのは、施術後にまったく効果を感じられないケースです。
基本的に、脇ボトックスで失敗する事は少ないですが、施術する医師の技術力や使用する薬剤によって、効果が半減する可能性はあります。
脇ボトックスは、皮膚の浅い部分に一定の分量の薬剤を数カ所注入するのが一般的ですが、

など医師の技術不足が原因で、「思ったような効果が出ない」「効果が持続しない」などといった結果になる可能性があります。
脇に注射を打つだけの治療とは言え、施術後の効果に影響が出る場合もあるため、施術を受けるクリニック選びも重要です。

脇ボトックスが効かない人もいる？

脇ボトックスは多汗症の人には効果的な治療法ですが、わきがの症状が重症の人の場合、満足のいく効果が得られない可能性があります。

わきが臭は残る場合もある

脇ボトックスにより「エクリン汗腺」からの汗の分泌が減少し、汗の臭いの拡散や菌の繁殖を抑えて臭いを軽減する事は可能です。
しかし、そもそもわきが臭は「アポクリン汗腺」のからの汗が原因となります。

脇ボトックスはこの「アポクリン汗腺」に作用する訳ではありませんので、わきが臭の強い人の場合は、効果を感じられないです。

重度の多汗症・わきがの方には根本的な治療がおすすめ

先程も申し上げたように、脇ボトックスは多汗症の人には効果的です。
しかし、わきがの人の場合は、アポクリン汗腺自体を取り除く、または破壊するなどの根本的な治療がおすすめです。

脇ボトックスで多汗症・わきがを治す事はできない

脇ボトックスはあくまで一時的な対処療法であるため、多汗症やわきがを治す事はできません。
夏など汗の量が気になる時期に施術を受けるには、脇ボトックスでも十分に対処できるかもしれません。

しかし、何度も治療を繰り返す必要があります。
根本的な治療となると、切開手術をイメージする方も多いかと思いますが、最近では、切らずに汗腺を破壊し永続的に効果が持続する治療法もあります。
脇の汗や臭いなどの症状がひどいようなら、このような治療も一度検討してみてはいかがでしょうか。

神成美容外科の脇ボトックスの特徴と他の治療法

最後に当院の脇ボトックスの治療の特徴と、その他施術を行っている『多汗症・わきが治療』についてご紹介させて頂きます。

安全性が高い

まずは、当院の脇ボトックスの特徴についてご紹介します。

アラガン社製のボトックスビスタのみ使用

当院では、中国製や韓国製の薬剤は一切使用しておりません。
当院が使用するボトックスは、厚生労働省から認可を受けている、安全性の高いアラガン社製の『ボトックスビスタ』のみですので、安心して治療をお受け頂けます。

脇ボトックス以外に施術可能な治療法

当院では、脇ボトックスの治療以外にも、以下のような様々な『多汗症・わきが治療』を行っております。
治療内容や特徴などをまとめましたので、他の治療も検討されているようでしたら是非参考にして下さい。

神成美容外科の多汗症・わきが治療

※効果やダウンタイムには個人差があります。

神戸三宮周辺で多汗症・わきが治療なら神成美容外科へ！

今回は、脇ボトックスのデメリットやリスクについて詳しく解説してきました。
脇ボトックスは、多汗症に関しては効果的な治療法と言えます。

当院では、お一人お一人の患者様にあった技術とサービスを提供していく事を最優先にしております。
多汗症やわきがでお悩みの方は、是非一度、当院の無料カウンセリングをご利用下さい。