当院のHP等で表記されるミラドライとは、特に注釈がない限り『ミラドライⅡ』を指します。
ビューホットの効果や仕組み、ミラドライとの違いは?
わきがや多汗症は、症状に合わせた適切な治療によって改善する事が可能です。
今回は、わきが・多汗症の治療方法のひとつであるビューホットについて詳しくご紹介します。
ビューホットは、ミラドライと共に『切らないわきが・多汗症治療』として注目を集めている治療法です。
ミラドライとの違いについても解説していますので、わきが・多汗症の治療を検討されている方は是非最後までご覧下さい。
ビューホットとは?
ビューホットは、特殊なRF(高周波)を利用して、多汗症やわきがを改善する治療方法(治療機器)です。
特殊なRF(高周波) を照射し、汗や臭いの原因となる汗腺を破壊する治療法であるため、皮膚を切らずに多汗症やわきがを治療することが可能です。
まずは、ビューホット治療の仕組みについてご紹介します。
ビューホットの治療内容と仕組み
特殊なRF(高周波)を汗腺組織のみにダイレクトに照射し、わきがや多汗症の原因となる汗腺を破壊します。
治療には、30Gニードル(極細針)が36本並んだ専用のカートリッジニードル(照射針)を使用し、針の尖端のみからRF(高周波)を出力する安全設計となっています。
皮膚に接する部分には、特殊技術のクーリングプレートが採用されており、火傷を防ぐため皮膚の冷却を行いながら治療を行います。
ビューホットの特徴
続いて、ビューホットの効果やダウンタイム、施術時間など、ビューホットの特徴についてご紹介します。
わきが・多汗症の両方に効果がある
ビューホットは、多汗症やわきがの原因となる汗腺組織のみを確実に破壊するため、多汗症のみならず、わきが(腋臭症)に対しても有効です。
一度破壊された汗腺は基本的に再生することはない(※成長期の方を除く)ため、一般的には、1回の治療で高い効果が得られると言われています。
※効果には個人差があります。
傷跡が残らず、ダウンタイムもほぼない
ビューホットは、皮膚を切らずに治療をすることが可能なため、汗腺を切除する切開手術のような傷跡が残ることはありません。
また、汗腺組織のみにダイレクトに照射することが可能なため、汗腺組織以外へのダメージを最小限に抑えることができます。
治療後の腫れ・硬さ・凹凸等を極端に少なくし、治療後の固定も一切無いため、施術後のダウンタイムはほぼありません。
(※シャワーは当日、入浴は翌日から可能)
ただ、施術後に多少の腫れや赤み、内出血などの症状は数週間ほど続く場合もあります。
治療時間が短く、身体への負担が少ない
ビューホットは、部位にもよりますが、短い時間で効率的に治療することが可能です。
一般的には、片ワキ15分~20分の施術時間で治療が完了します。
身体への負担が少ないため、複数部位を同日治療する事も可能です。
ビューホットは脇以外の治療も可能
ビューホットは、脇以外の部位への治療も可能です。
脇以外に、ビューホットで治療が可能な部位について詳しくご紹介します。
ビューホットで治療できるのは?
多汗症やわきが体質の方の中には、脇以外の部位の汗や臭いに悩む人も少なくありません。
ビューホットは、従来の手術では治療できなかった以下の部位への応用も可能です。
- 手の平汗(手掌多汗症)
- 足の裏汗(足底多汗症)
- デリケートゾーン(外陰部臭症・スソわきが)
- 乳輪周囲(ちちが)
ビューホットの施術の流れ
ビューホットの施術の流れを、以下に簡単にご紹介します。
※当院では、ビューホットでの治療は、手の平汗と足の裏汗のみ行っています。
手のひら(手掌多汗症)・ 足の裏(足底多汗症)治療
施術内容に関して詳しくご説明します。
マーキングが終わったら、針による刺激を和らげるため麻酔をしていきます。
ビューホットの手の平や足の裏への治療はかなりの痛みを伴うため、麻酔科医師の管理下で全身麻酔をかけます。
マーキングに沿ってビューホットを照射していきます。
※臭いの元となるアポクリン汗腺は皮膚の奥の層にある為、当院では皮膚深部を重点的に時間をかけて照射しています。
照射後、治療箇所をアイスパックでクーリングを行います。
クーリング終了後、お薬を塗布します。
最後に、治療箇所にガーゼを貼付して施術完了です。
ビューホットのリスクや副作用は?
ビューホットは、一般的にリスクや副作用が少ない治療法と言われています。
では、ビューホットのリスク・副作用について詳しく見ていきましょう。
ビューホットのリスク・副作用
ビューホット照射による痛みや火傷のリスク
治療の際は、麻酔が十分に効いている状態で、更に皮膚を冷却しながら照射するため、熱さや痛みをほとんど感じることなく施術を受けることができます。
ただ、ビューホットの先端に装着するカートリッジニードルの品質や、照射出力によっては、皮膚に火傷を生じてしまう恐れもあります。
火傷を防ぐため、出力を絞って治療する必要があります。
※当院では、感覚神経を永遠に損傷してしまう危険性があるため、手の平や足の裏の汗を約50%抑えるのを目標として施術を行っています。
ビューホット治療後の副作用
副作用はほぼありませんが、治療後に以下のような軽度の症状が現れる場合があります。
- 腫れ・赤み・・・2週間程度
- 痛み・・・3日間程度(※鎮痛剤でコントロール可能)
- 内出血・・・数週間程度
- 和感・知覚鈍麻・・・数ヶ月間程度
- 拘縮・色素沈着・・・数ヶ月間程度
ただ、上記の症状は、治療後に処方される軟膏や内服薬で早期に改善することが可能です。
上記以外にも、治療部位に小さな水疱・潰瘍・発疹が出ることもありますが、適切な処置を施すことで徐々に改善されます。
治療した部位の血行が良くなると、腫れ・赤み・痒みが出たり増したりすることがあるため、治療後は、飲酒や激しい運動、日光浴やサウナなどは避けるなどの注意は必要です。
ミラドライとの違いは?ビューホットと他治療との比較
当院のHP等で表記されるミラドライとは、特に注釈がない限り『ミラドライⅡ』を指します。
ビューホットと同じく、『切らないわきが・多汗症治療』として注目を集めているのが『ミラドライ』です。
ここでは、ビューホットと他の治療法との違い、ビューホットとミラドライとの違いについて詳しくご紹介します。
ビューホットと他の治療法【比較表】
ビューホット以外にも、わきがや多汗症を改善する治療法はあります。
まずは、ビューホットと他の治療法との違いについて見てみましょう。
ビューホット ・ミラドライによる治療 | ボトックス注射による治療 | 切開手術 | |
---|---|---|---|
治療内容 | 高周波・マイクロ波を照射して汗腺組織を破壊する | 患部にボトックスを注射して発汗を抑える | 皮膚を切開し汗腺組織を除去する |
効果 | 半永久 | 約4カ月~6カ月 | 半永久 |
傷跡 | 残らない | 残らない | 残る |
ダウンタイム | ほぼない | ない | ある |
施術時間 | 約40分〜60分 | 約10分 | 約80分~120分 |
痛み | 少ない | ほぼない | ある |
費用 | 330,000円 | 60,500円 | 330,000円~440,000円 |
※上記は当院の治療方法で比較しています。効果やダウンタイムには個人差があります。
症状が軽度の場合は、ボトックス注射でも一定期間の効果は期待できます。
しかし、症状が中度から重度になると、わきがや多汗症の根本的な治療がおすすめです。
ビューホットやミラドライなら、傷跡を残すことなく短時間での治療が可能、治療後の生活にも支障がありません。
切開手術と同じように半永久的に効果も持続します。
ビューホットとミラドライの違い
ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を照射して汗腺を破壊する治療法で、ビューホットと同様に皮膚を切開せずに治療することができます。
皮膚層へマイクロ波を照射することで熱を発生させ、エクリン腺とアポクリン腺の両方の汗腺を同時に破壊します。
ミラドライの特徴
マイクロ波は水分に反応して熱を発するため、2つの汗腺だけにエネルギーが吸収され、周辺の皮膚組織へダメージを与えることなく照射する事が可能です。
ミラドライの冷却システムにより、治療中も熱感や痛みを感じにくく、治療後のダウンタイムもほぼありません。
また、ミラドライは、エネルギーの深さや幅を自動的に最適化し、広範囲かつ均一に照射する事が可能です。
1回の治療で全体の70%~80%の汗腺を破壊することができ、効果は半永久的に持続するため、症状が重度の方でも十分な効果を実感できます。
※効果には個人差があります。
ビューホットとミラドライを比較
皮膚を切開することなく汗腺を熱破壊して、わきが・多汗症を改善するという点では、どちらも同じ治療法になります。
では、ビューホットとミラドライにはどのような違いがあるのでしょうか?
以下の表にそれぞれの特徴を分かりやすくまとめてみました。
ビューホット | ミラドライ | |
---|---|---|
効果 | 半永久 | 半永久 |
傷跡 | 残らない | 残らない |
ダウンタイム | ほぼない | ほぼない |
施術時間 | 40分〜60分程度 | 40分〜60分程度 |
痛み | 少ない ※ 静脈麻酔・全身麻酔を使用 |
少ない ※ 笑気麻酔・局所麻酔を使用 |
費用 | 440,000円 | 330,000円 |
安全性 | 認可を受けていない | 認可を受けている |
ビューホットとミラドライの違いは安全性
上記の表をご覧頂ければわかるように、ビューホットとミラドライは、効果やダウンタイム、施術時間や費用などにほぼ変わりはありません。
どちらも、身体への負担を最小限に抑えながら、わきがや多汗症の大幅な改善が期待できる治療法です。
ただ、大きく違うのが安全性です。
ミラドライは、厚生労働省と米国のFAD(食品医薬品局)から認可を受けている、効果と安全性が実証されている治療方法(治療器)です。
しかし、ビューホットは、厚生労働省や米国のFAD(食品医薬品局)だけでなく、生産国の韓国でも認可を受けていません。
もちろん安全面に十分に配慮した上で治療は行いますが、ミラドライとビューホットを比較した場合、正式に医療機器として認可を受けているミラドライの方が安全性は高いと言えます。
神成美容外科のビューホット治療について
ここまでご紹介させて頂いたように、ビューホットは、わきが・多汗症治療の中でもメリットの多い治療法と言えます。
以上の様に理想的な多汗症・腋臭症治療機ですが、開発者は日本人の医師で、先生の開発コンセプトそのままで製品化されていれば、今の世の中の様にミラドライ一辺倒になっていなかったでしょう。
多汗症は兎も角、当院でも腋臭症に関しては実際にミラドライⅠよりビューホットの方が治療効果が高かったです。
問題点は、先端に装着するカートリッジニードルの品質でした。
本来なら、針先のみ通電して他の部位は絶縁されている筈です。
それで、針を皮膚に刺しても皮膚には通電せず(影響を与えず)、皮下のエクリン腺・アポクリン腺のある深さのみに通電して破壊します。
ところが、カートリッジニードルの品質にムラがあるため針先以外の部位にも通電してしまい、皮膚に火傷を生じてしまう方がおられました。
製造元は正規のカートリッジニードルを使わないで生じた火傷に関しては責任が取れない云々と文書で通達していましたが、正規のカートリッジニードルを使って火傷を生じましたし、正規のカートリッジニードルを使って生じた火傷に対しても製造元は責任を取りませんでした。
そうこうしている間に高出力バージョンのミラドライⅡが登場し当院も導入したため、ミラドライⅡの照射が可能で十分な効果が期待出来るワキ、デリケートゾーン(外陰部臭症・スソワキガ)、乳輪周囲(ちちが)には、ミラドライⅡでの治療をお勧め致します。
したがって、現時点で当院でビューホットを使って治療するのは、感覚神経を損傷してしまう危険性があるためミラドライⅡが照射出来ない、手のひら汗(手しょう多汗症)と足の裏汗(足底多汗症)のみです。
脇やデリケートゾーンにはミラドライⅡがおすすめ
当院では、わきがや多汗症に対して十分な効果が期待できる、高出力バージョンのミラドライⅡを導入しています。
ミラドライⅡは、ミラドライⅠより1.6倍の高い出力での照射が可能です。
・ミラドライⅠの最大出力レベル5
・ミラドライⅡの最大出力レベル8
わきがの原因となる皮膚の深層にあるアポクリン腺に対しても、十分な効果を発揮します。
手の平汗(手掌多汗症)と足の裏汗(足底多汗症) には、ミラドライⅡが照射できないため、ビューホット治療を行っていますが、脇やデリケートゾーンにはミラドライⅡの照射が可能です。
そのため、当院では、 ワキ・デリケートゾーン(外陰部臭症・スソワキガ)・乳輪周囲(ちちが)には、効果と安全性が実証されているミラドライⅡでの治療を推奨しています。
神成美容外科のビューホット治療料金
当院のビューホットの治療料金は以下の通りです。
治療項目 | 料金(税込) |
---|---|
ビューホット(手の平) 全身麻酔 |
440,000円 110,000円 |
ビューホット(足の裏) 全身麻酔 |
440,000円 110,000円 |
ビューホット(手の平+足の裏) 全身麻酔 |
660,000円 110,000円 |
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今回ご紹介したビューホットは、 わきが・多汗症を改善する治療法ですが、当院ではさらに効果と安全性の高いミラドライⅡによる治療をおすすめしています。
当院では、お一人お一人の患者様にあった技術とサービスを提供していく事を最優先にしており、料金は全て一律、カウンセリングも無料で行っています。
わきが・多汗症にもさまざまな治療法がありますので、神戸三宮周辺でわきが・多汗症の治療をお考えなら、是非一度カウンセリングにお越し下さい。